Windows 10 Anniversary Updateで導入されたbashでAWS CLIを実行してみる
2016年8月3日にWindows 10 Anniversary Updateが来ました。bashが追加されているとのことで、AWS CLIを実行してみました。
※Windows向けのAWS CLIではなくWindowsでLinux向けのAWS CLIを実行!
Windows subsystem for Linux(Beta)を有効化する
- Windowsキー+X、F またはコントロールパネルから辿って「プログラムと機能」を開く。
- 左のメニューの「Windows の機能の有効化または無効化」を選択する。
- 「Windows subsystem for Linux(Beta)」をチェックする。
- OSを再起動する。
開発者モードを有効化する
※開発者モード: デバイスを開発用に有効にする
- Windowsキー+I または画面左下のWindowsアイコン -> 設定で「設定」を開く。
- 「更新とセキュリティ」で「開発者向け」->「開発者モード」のラジオボタンを選択する。
コマンドプロンプトからbashを起動する
- Windowsキー+X、Cでコマンドプロンプトを起動する。
- 「bash」を実行する。
> bash
途中、「規定の UNIX ユーザー アカウント」を作成する必要があるので、ユーザー名とパスワードを入力します。上記では「fukuda」としています。
Windows に Ubuntu がインストールされ、ドルマーク($)のコマンド入力待機状態になりました!
fukuda@<マシン名>:/mnt/c/Users/<ユーザー名>$
AWS CLIをインストールする
$ pip
※sudo apt-get install python-pip を実行してくださいと言われる。
$ sudo apt-get install python-pip
※この辺りから日本語が表示されると表示か崩れるところがあるが気にしない。
$ sudo pip install awscli --ignore-installed six
この記事はWindowsの記事です。LinuxやMacの記事ではありません。
AWS CLIを実行してみる
AWS CLIバージョンを確認する
$ aws --version aws-cli/1.10.52 Python/2.7.6 Linux/3.4.0+ botocore/1.4.42
AWS CLIの初期設定を行う
$ aws configure
IAM一覧を取得してみる
$ aws iam list-users { "Users": [ { "UserName": "aaaaa", "PasswordLastUsed": "", "CreateDate": "", "UserId": "", "Path": "/", "Arn": "" }, { "UserName": "bbbbb", "PasswordLastUsed": "", "CreateDate": "", "UserId": "", "Path": "/", "Arn": "" }, ・・・
IAMユーザーが沢山作成されているAWSアカウントで上記コマンドを実行してみましたが、ちゃんとIAMユーザーの一覧がJSON形式で表示されました!
最後に
さくっとAWS CLIがWindows 10で動いてしまいました。
まだベータ版なので日本語処理に問題があったりするようですが、AWS CLIの実行などのスクリプト実行であれば、MacやLinuxでの動作を前提に作られた資産もWindowsでそのまま動かせそうです!!!